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                      * 更新はこの下に表示されます。
2017/8/19 16:48 com(0)



雷鳴。
爆撃されているような音が、空に響いています。

夏に弱く、くったりと過しているうちに、八月も後半。
暑い日は、映画館に籠りたくなるのだけれど、今夏はあまり観られなかったな…。

八月のはじめに、早稲田松竹で観たセルゲイ・パラジャーノフの二本立て。
「アシク・ケリブ」(აშიკი ქერიბი)と、「スラム砦の伝説」
(ამბავი სურამის ციხისა )。
パラジャーノフの作品は、いつも刺繍や織物に惹き寄せられる…。





 「 ამბავი სურამის ციხისა 」 1984 Sargis Parajanyan
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2017/8/4 17:48 com(0)



 「Le sabotier du Val de Loire」 1955 Jacques Demy
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2017/8/3 07:25 com(0)



八月。
ここ数日、気温が下がり、少しほっとするような。
イメージ・フォーラムで、アニエス・ヴァルダ監督作の「ジャック・ドゥミの少年期」。

戦時下の少年時代とその後、ドゥミへのインタビュー、作品の断片を交じえて
構成されていて、ヴァルダのあたたかなまなざしを感じる作品。

ジャック・ドゥミの作品の中で、「ロワール渓谷の木靴職人」という短篇が
心に残っているのですが、疎開先の木靴作り職人の家で、一緒に木を削り、木靴を作る
場面がありました。

1930年代生まれのドゥミの少年時代の生活は、物質的にではない何か豊かなものが
静かに流れていていいな…。






 「Jacquot de Nantes」1991 Agnès Varda
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2017/8/1 19:31 com(0)


六月も終り、七月へ。
木々の葉叢の緑は日ごと濃くなり、赤い楊梅(ヤマモモ)の実が、
たくさん転がっています。
真朱、猩々緋、濃紅、赤香…きれいな色。

今朝は、美術展や映画の上映の日程を、書きとめていました。
日本民藝館の色絵の器展、国立新美術館のジャコメッティ展も少しみたいけどな…。

昨年、上海で開催されたジャコメッティ展は、飛行場跡地の広大な航空機格納庫が
美術館になっているという空間も含めてよさそうと思ったのですが、
中国の美術展や美術祭は規模が大きなものが企画されていて、時々、気になります。

でも、ジャコメッティは作品より、その姿に、ひかれるような…。
シモーヌ・ド・ボーヴォワールの自伝の中にその名は幾度も登場するし、
矢内原伊作、宇佐見英治の文章の中や、アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真の中に、
今もまだ息づいていて、灰色のパリの街とジャコメッティの姿が目に浮かびます。
石井好子の「想い出のサンフランシスコ 想い出のパリ」には、つい笑ってしまう
エピソードが記されていたり、クロード・ルルーシュの映画「男と女 : Un homme et
une femme」では、ジャン=ルイ・トランティニャンとアヌーク・エーメの会話の中に
ふいに現れる。

ここ数日、読み直していた「ジャコメッティ」(1958年 / 矢内原伊作 編)は、
日本でまとまった形で刊行された最初の一冊で、ジャン=ポール・サルトル、
ジャン・ジュネ、矢内原伊作の三者が綴った文章と、半分は作品集。
「モンマルトル便り」もまた読みたくなる…。
  






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2017/6/30 22:00 com(0)


ポーランドとスロヴァキアの国境からウクライナを経てルーマニアへ至る
カルパチア山脈、ファトラ山地に棲む人々の生活を映したドキュメンタリーフィルム
「Obrazy starého sveta」。

スロヴァキア語の方言で歌われる民謡ではじまり、生まれた土地に根ざして生きる
人々の姿が、映像におさめられています。

林檎の実る庭。
農夫は井戸から水を汲み上げ、鶏の卵を集め、手提籠にいれて、街へ売りにゆく。
夜は、納屋に座り、蝋燭に灯をともし、収穫された馬鈴薯を選り分ける。

鐘楼の鐘の音が響き、黒衣の老女は、石の床をみがいて、帚をかける。
花輪を編み、両手に携えて、墓地へと続く長い田舎道を歩く。
夕陽さす墓地には、どの墓碑にもあふれるように花が供えられ、蝋燭の火がゆれている…


>>教会に行く夢を見たことがある。
聖母マリアに祈っていた。
私が見つめると彼女はうなづいた。
これは夢。
人間は誰しも魂がある。
神が様々な人間を創った。




 -「 Obrazy starého sveta 」 1972  Dušan Hanák
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2017/5/27 19:52 com(0)




 - 「 Johann Sebastian Bach: Fantasia G-moll 」 1965 
                           Jan Švankmajer 

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2017/5/27 18:20 com(0)


木々の青葉が美しい季節。
まだ草色の紫陽花の花もきれいです。

4月に観た映画は、ルイス・キャロルの原作をプラハ出身のシュールレアリスト
ヤン・シュヴァンクマイエルが映像化した「アリス」。
ル・ステュディオで。

シュヴァンクマイエルの作品の中では、60年代に撮られた詩のような短篇、
「J.S.バッハ-G線上の幻想」や「庭園」がすきなのですが、
時代を背景に作られる作品も移り変わっている。

初めてプラハを訪ねた時、チェコスロヴァキアは既に分離していたけれど、
二年程しか経っていなかったので、前の時代の翳(かげ)のようなものが、
残っていたように思います。
同じ土地でも、時は巻き戻せないから、もっと旅をしておけばよかった。

そういえば、長い間、国外では公開禁止とされたスロヴァキアの山部の
人々の生活を撮ったフィルムがあったな…と、帰り道を歩きながら
憶いだしていました。







 -「 Něco z Alenky 」 1988  Jan Švankmajer 
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2017/5/27 08:52 com(0)



四月も後半。

束の間の桜の花期。
アスファルト舗道の上を、花弁が、風のながれに舞っています。

毎年、始発電車で出掛ける千鳥ケ淵の夜明けの桜は、前日の雨で、水面に、足もとに、
散った花がきれいでした。
国立公文書館の方へも歩いて、紅枝垂や紫木蓮をながめ、英国大使館の前の道をもどる
二時間程の散歩道。

ここ数年気掛かりな、震災で閉鎖された九段会館(旧軍人会館)の姿はまだ
残っていましたが、どうなるのかな…。



しばらくぶりに、ビクトル・エリセの作品を観たくなり、渋谷の映画館へ行きました。
「ミツバチのささやき」。
はじめて見た時、孵(かえ)ったばかりの雛(ひな)みたいと思ったアナ・トレント。

76歳のエリセは、長編作品を3本しか撮っていないけれど、
本来、それほど多くは、作れないものなのかもしれないです。






 -「 El espíritu de la colmena 」 1973  Víctor Erice
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2017/3/15 10:00 com(0)


桜が咲きはじめたのに、空気がつめたい。
有栖川公園を散歩していたら、桜は2〜3分咲きで蕾(つぼみ)が多く、
まだ冬木立の中、辛夷( こぶし )の白い花が咲いていました。

春のざわざわした空気が苦手なので、外出しにくくなってしまうのですが、
観たい映画が幾つかあって、いつ出掛けられるかな…。


二月に、シネマ・カリテで観たジャン=リュック・ゴダール監督作「 はなればなれに 」。
パリとパリ郊外を舞台に、灰色の冬空の下、モノクローム映像で綴られる物語。
アンナ・カリーナ演じるオディールという名の女学生が可愛らしいのです。

カフェでハリ・ガリを踊り、ルーヴル美術館を9分43秒で走りぬけてゆく … 。





 -「 Bande à part 」 1964 Jean-Luc Godard
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2017/3/31 13:32 com(0)



新宿武蔵野館でルキノ・ヴィスコンティの「 揺れる大地 」を。

シチリア島の小さな漁村で撮られた作品。

浜辺で帆布や投網を補修する漁師たちや、荒海へ漁にでた夫や兄弟の帰りを待ちわび
岩場に立つ黒衣の女たち…。
すべて土地に住む人々で、その面だちや顔付、姿、生活の風景に心ひかれます。

シチリアへ行ったのは随分前…と、指折りかぞえてみれば21年前で、
あの時はローマの中央駅から夜行列車に長くゆられて、何時間位掛かったかな…。

クシェット( couchette )と称ばれる二等簡易寝台車は、座席客車が夜には
左右3段ずつの寝台車になるのですが、シチリア行きの路線は陸路を南下して、
港から車輛ごと船に乗りこみ海を渡ってふたたび陸路を走り、
朝方、終着地パレルモの街に到着するのです。
夜中に聴いた汽笛の音を、おぼえています。

古い日記帖には、市場で買った40センチもある大きなパンが1500Lit(リラ)
(約 100円)だったこと、葉ごと刻んだセロリや他の香草類をオリーヴオイルと
ヴィネガーであえた白インゲン豆のサラダがおいしかったことなど、他愛ない物事が
書き記されているのですが、目でみたものではなく、陽光や、北とはちがう言葉のひびき、
排気ガスの匂いのような、形ないものが、時を経てもふと、よぎることがあります。

なにより、最終日の暑さは、忘れられない。
海の向こうからきた湿った熱風。
アフリカ大陸から吹くシロッコという、風の記憶。





 -「 La terra trema: episodio del mare 」 1948
                         Luchino Visconti

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2017/2/12 11:00 com(0)



先月のドイツのテロ事件は、ベルリンの教会前の広場でおこり
クリスマス市のさなかの事。
くりかえされる暴力には、いつも言葉にならない気持ちになります。

ベルリンの街の象徴のひとつ、カイザー・ヴィルヘルム記念教会は、
プルシアンブルーのステンドグラスが美しい教会堂で、
仰ぎ見ると深い海に沈んでいくような色硝子の青の青さが憶いだされます。
その屋根は天使がおりてきた場所。

早稲田松竹で、「ベルリン・天使の詩」と「パリ・テキサス」を観ました。

国立図書館にただよう天使達、列車が止まるのではなく駅が止っている駅、
詩人ホメロスはアウグスト・ザンダーの写真集「20世紀の人間たち」の頁をめくり、
人間になったはじめての日、天使はクロイツベルクの街角のインビス(軽食屋台)で
温かな珈琲を飲む。

人間はすてきだよ、君もこちらへくればいいのに…
視えない天使への語りかけは、少し、苦く哀しい気持ちになってしまいます。

紡がれる言葉の美しい作品で、翻訳もよく、映像以上に心に残る。





2017/1/19 18:56 com(0)