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朝 
   - トラピスト修道院 -
            北原白秋



揺りいずる鐸(すず)のかずの
六つあまり、七つか、八つ、

夜はあけぬ、麺麭種(パンだね)の
粉(こな)かとも花は咲きて、

露(つゆ)ながら、人はあり、
いのりつつ、野に刈りつつ、

しづけさや、よき寺や、
カトリコの朝弥撒(あさミサ)や

鷹(たか)のごと光るもの
山の氣(き)に吹きながれて、

美しき八月や、
翼(つばさ)ただ海を指しぬ。





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2019/8/4 18:17 com(0)

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きれいな青…と手に取った一冊の詩集。
北原白秋 「海豹と雲」(かいひょうとくも)
昭和四年(1929年) アルス社刊

木版の表紙が美しく、白秋がつむぐ一篇、一篇が美しく、
一冊の詩集に残されたものの深さを感じます。






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2019/8/4 18:02 com(0)
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